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新橋で救急搬送された女子高生7人「過呼吸」か? 泣いたり吐いたりした生徒も

2018/10/27

 

*この原稿はMRIC by 医療ガバナンス学会の許可を受け転載しています。

 

この原稿はAERA dot.(5月10月1日配信)からの転載です

https://dot.asahi.com/wa/2018051100088.html

 

山本佳奈

2018年10月9日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

 

新橋病院救急搬送

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月11日夕刻、

東京都港区の新橋駅SL広場前で、

女子高校生7人が手足の痺れなどを訴え、

次々と病院に救急搬送され、騒然となった。

 

東京都消防庁によると、

横浜市内の高校生の男女約300人が、

遠足で都内を訪れていた。

 

横浜市内へ帰るため、

午後3時半に新橋駅前のSL広場で待ち合わせをしていたところ、

7名の生徒が集合時間に遅れてしまい、

他の待っていた生徒に対して

「申し訳ない」というようなことを発言。

 

集まっていた女子生徒が連鎖的に不調を訴えたという。

 

午後4時20分に通報を受け、

現場には13台の消防隊が駆け付けた。

教師など引率者は約10人だったという。

 

SL広場では規制線が張られ、

一時、周囲に人だかりができた。

 

様子を見ていた若い男性は、

「何人かの生徒が先生に怒られていて、

1人が気持ち悪くなって、周りにうつった感じだった。

中には吐いた人もいる様子だった」と現場の状況を話す。

 

東京消防庁はそこまでの詳細は不明としている。

 

NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈さんは、

過呼吸ともいわれる過換気症候群の症状ではないかと分析する。

 

「若い人には珍しくありません。

興奮したり、急に不安に陥ったりすると過換気症候群になりやすいです。

交感神経が活発になっている時に呼吸がうまくできなくなり、

体の酸素が過剰に増えてしまい、

二酸化炭素が減り過ぎる状態になります。

ヒトの血液はちょうど中性に保たれていますが、

二酸化炭素が減ることで急激に血液がアルカリ性に傾き、

体内の細胞が正常に働くために必要な電解質のバランスが崩れることで、

しびれや意識障害などの症状を起こします」

 

1人がなると、

それを近くで見ることで不安になり

過換気症候群になる人もいるようだ。


現場に残った高校生は、

体調不良の生徒が搬送された後、

駅の構内に入っていった。

 

中には、涙を流して周囲の同級生に支えられている生徒もいた。

一方で、「なんでこんなことで騒ぎになっているのかがよくわからない」と漏らし、

呆れた表情を浮かべている生徒もいた。(本誌・岩下明日香)

 

※週刊朝日オンライン限定記事

 

 

 

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