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商品開発につながった“貧血問題”

2018/12/13

 

*この原稿はMRIC by 医療ガバナンス学会の許可を受け転載しています。

 

この原稿は医療タイムス(2018年5月14日掲載)の連載

“今を生きる”に加筆修正したものです。

山本佳奈

 

2018年11月23日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

 

女性鉄欠乏性貧血

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は大学生の頃から、

献血バスを見かけたことをきっかけに

「貧血」の問題に取り組んでいる。

 

「日本は貧血大国だ」と問題提起をし、

新書を上梓したことをきっかけに、

昨年、ロート製薬や永谷園さんと「貧血」という切り口から、

女性の健康問題に取り組むきっかけをいただいた。

 

今回は、その取り組みについてご紹介したい。

 

ロート製薬さんとの出会いは、

昨年の4月頃。女性社員の健康づくりとして、

「貧血対策」に取り組みたいと、

人事総務部の坂手秀章さんが私の新書を手にとってくださり、

ご連絡をいただいたことがきっかけだった。

 

坂手さんと私は、5歳ほどしか変わらない。

同世代の女性が、

自分たちも取り組みたい問題を取り組んでいることに刺激を受けた、と。

嬉しい限りだった。

 

初めてご挨拶に伺った際、

取締役副社長のジュネジャ・レカ・ラジュさんに会いした。

 

インド出身のジュネジャさんは、

なんと十年以上も前から

鉄欠乏性貧血の問題に取り組んでいた研究者。

 

母国インドはベジタリアンの方が多く、

いまでも貧血は深刻だ。

 

母国の貧血問題はもちろんのこと、

女性のダイエットや痩せが世界中で貧血をもたらしているから、

何とかしたいんだ、と強い想いを私にぶつけてくださったことは、

今でも私の心に刻まれている。

 

広報・CSV推進部部長の河崎保徳さんにお会いしたのも、

この時だった。

 

目薬の開発だけでなく、

健康の基本となる「食」も大事だと、

レストランから農薬と化学肥料を使用しない

農作物の生産まで取り組まれていることを聞いた。

 

国産無農薬の果物を使用したフローズンアイスバーの製造販売は、

なんと目薬製造のための技術が生かされているという。

 

「社員の健康を守れずして、

良い商品やサービスは提供できないというのが、

ロートの理念なんだ。」そう教えてくれた河崎さん。

 

目薬を作っている会社だと思い続けていた私には、

目から鱗だった。

 

そんな素晴らしい理念を持った会社とご縁をいただけた私は、

とても幸せだ。

 

河崎さんは、お会いする度に、

熱い眼差しで熱い想いを語ってくださる。

ご紹介したい話ばかりだが、次回以降にしたいと思う。

 

昨年度は、ロート製薬社員向けの貧血についての講演をきっかけに、

体質改善プログラムに参加、

健康診断にフェリチンを追加することも提案した。

 

今年度は、ロート製薬と

ABCクッキングスタジオとの共同プロジェクへの参加や、

Women’s Health Labという、

女性の健康を変えていこうという取り組みにも参加予定だ。

貴重な機会に感謝している。

 

永谷園さんと出会いも、ちょうど一年ほど前。

ご指導いただいている上先生の研究室で

永谷園研究・開発本部健康食品事業部長の大隅聖子さんに

お会いしたことがきっかけだった。

 

キャリアウーマンとして第一線で働く女性にお会いしたのは、

その時が初めてだった。

 

一言で言えば、オーラが違った。

大隅さんのような、仕事のできるかっこいい女性になりたい、とその時思った。

 

女性の貧血問題に取り組んでいることを伝えたところ、

働く女性をターゲットにした

「冷え知らず」さんシリーズの新商品開発で鉄を入れてはどうか、

とのお話をいただいた。

 

数ヶ月後には、栄養機能食品の鉄が入った

味噌汁、葛湯、野菜ポタージュ、コンソメスープなどが発売され、

新商品紹介のイベントでは一般の方を対象に、

貧血のお話もさせていただいた。

 

今年の2月には、

「子どもと一緒に美味しい!フルーツ青汁」も発売された。

 

女性や子どもが不足しがちな「鉄」の入った栄養機能食品だ。

苦みや渋みは一切ない。

 

またステック状であるため、

海外にも持っていけるから嬉しい、

とCAさんや海外の大学で学ぶ学生さんはとても喜んでくれた。

 

「貧血」対策として、

本格的に商品開発に携わらせていただけたことを光栄に思うと同時に、

大隅さんという女性にお会いできたことに感謝している。

 

私は、女性の健康を守る医師になりたいと思っている。

専門医制度や医局に入ることを選択しなかった私は、

壁にぶち当たりながらも応援し支えてくださる多くの方のおかげで、

自分に必要な知識習得のために学ぶことが出来ている。

 

これからも精進して行きたい。

 

 

 

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