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健康診断で再検査になってしまったら

2019/08/04

 

*当記事は「医者と学ぶ心のサプリ」から許可を受けて転載しています。

 

健康診断で再検査になってしまったら

 

健康診断の結果が届いて、

「要治療」と書いてあったら、

病院にいかなくてはと思いますよね。

 

「再検査」と書いてあると、

複雑な気持ちになる方も多いかと思います。

 

健康診断で再検査となってしまった時に、

どのように考えればよいでしょうか?

 

健康診断での主な検査の実際の目的から考えていきたいと思います。

 

健康診断再検査

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.健康診断再検査の費用と病院

保険が効きますが自己負担です。

病院はお好きなところを選べることが多いです。

 

勘違いされている方もいらっしゃるので、

はじめにお伝えしたいと思います。

 

健康な方に行う健康診断ですと、

保険は使えませんでした。

 

ですが、再検査ということは

何らかの病気を疑って検査をするので、

保険が適応されます。

 

ですから、全額自己負担ということはなく、

3割の自己負担で受診することができます。

 

一番高い血液検査を行うと、

検査項目にもよりますが、

2000~3000円程度でできるかと思います。

 

ただ、その費用負担は自己負担になります。

風邪をひいたら自分で病院にいきますよね?

 

医療費までは会社は負担してくれません。

健康診断の再検査に関しても、

あくまで自分の健康のための検査なので、

会社から受診をすすめられたとしても、

ほとんどが自己負担となります。

 

病院に関しては、

会社によっては契約医療機関を指定されることもあります。

 

ほとんどの会社では、

好きな病院を選んでいただけると思います。

再検査となった項目に関連する科を選びましょう。

どこの病院でも、検査をしてくれると思います。

 

2.再検査の考え方

「検査が正確にできなかったから」というわけではありません。

 

健康診断の再検査は、

検査が正確にできなかったからではありません。

 

多くの場合は、すぐに治療とまでも行かないけれど、

しっかりと医師の診察を受けて欲しいという意味合いがあります。

 

もちろん、検査ミスで異常値が出ている場合もあります。

よくあるのが溶血です。

 

採血がスムーズにいかずに注射器を強く引いたりすることで、

赤血球が壊れてしまいます。

 

すると、壊れた赤血球の中身であるカリウムや

LDH、ASTなどが上昇してしまいます。

 

正確な検査ができていないので、

病院で再検査を受けなければいけません。

 

健康診断の目的は、

身体の異常を早期に発見することです。

 

病気の始まりをのがさないことが大切です。

病院に受診することで、

どのような病気が心配されるのか、

何に気をつければよいのかを教えてくれると思います。

 

当たり前の時には、

健康のあり難さはわかりにくいですが、

失ってからでは遅いのです。

 

3.レントゲンでの再検査

放射線被ばくの心配はありません。

 

精度は低いですが、

肺がんや結核が見つかる可能性もあるので、

万が一に備えて再検査を受けてください。

 

放射線を使う検査なので、

再検査をうけるのに抵抗がある方も多いかと思います。

 

まずお伝えしたいのは、

レントゲン検査での放射線は心配がないということです。

 

1枚のレントゲン撮影での被ばく量は、

およそ0.1ミリシーベルト程度といわれていて、

時間がたつと自然と回復してしまいます。

 

CT1枚では、5~30ミリシーベルトといわれています。

これでも身体に影響が出てくるような放射線量ではありません。

 

実はレントゲン撮影は、

健康診断として行うべきかどうか、議論がされています。

 

もともとは、

結核を早期発見するためにレントゲン検査が行われていました。

 

結核はまだまだ現役の病気ではありますが、

かなり少なくなりました。

 

このため、専門家の間では、

「結核のリスクが高い人だけレントゲン検査をすればよいのでは?」という

考えが主流になってきています。

 

このような背景をうけて、

2010年に健康診断のレントゲン撮影が、

医師の判断で省略可能になりました。

 

現在のレントゲン撮影の目的は、

「肺がんを見つけること」に変わりつつあります。

 

ですが、肺がんを見つけるという目的では、

CTと比べると、精度はあまり高くありません。

ですがCTを毎回行うのは、

デメリットが大きく現実的でありません。

 

とはいっても、肺がんは罹患率の高い病気ですので、

レントゲンで早期発見につながることもあります。

 

消極的な理由にはなってしまいますが、

メリットとデメリットを天秤にかけると、

肺がんがみつかるメリットが大きいので、

現在でも健康診断でレントゲン撮影が行われています。

 

結核や肺がんなどは、みつかると非常に怖い病気です。

万が一にも備えて、しっかりと再検査を受けてください。

 

4.心電図での再検査

機械の自動解析ですが、とても精度が高いです。

異常が指摘されたら、必ず再検査してください。

 

心電図とは、心臓の電気的な働きをみるものです。

心臓の収縮は電気刺激でリズムが刻まれています。

 

この電気刺激の伝わり方を、

身体の表面からみたものが心電図です。

 

電極をいろいろな場所に着けて測定することで、

電気の伝わり方を立体的にみることができます。

 

健康診断の心電図検査は、

機械が自動で解析をして結果を教えてくれます。

 

自動解析の精度はかなり高いものがあります。

ですから、心電図検査で再検査を指摘された時は、

リスクがあることを意味しています。

 

心電図は刻々と変化することがあります。

検査をした時の波形は、一瞬を切り取ったにすぎません。

 

ですから、たまたま検査時に

心電図異常がみられただけかもしれませんが、

本当はもっと怖い異常が隠れている可能性もあります。

 

不整脈は、時には死に至ることもあります。

心電図での再検査を指摘された時は、

必ず病院に受診してください。

 

5.血液検査での再検査

基準値から外れていることは、

病気の始まりの可能性が高いです。

再検査をうけて、異常値の意味を理解しましょう。

 

血液検査は、少しだけ基準値からはずれてしまっても、

あまり問題に感じないかもしれません。

 

血液検査の基準値がどのようにして決まっているのかをお伝えすれば、

しっかりと再検査を受けなければと感じるかと思います。

 

血液検査の基準値を決めるのには、

健康の人のデータを大量に集めてくることからはじまります。

 

そのデータをもとに、

検査数値ごとに人数をカウントしていきます。

 

すると、低い値と高い値の人数が少なくなって、

中央の値の人数が多くなります。

 

これを統計的に処理して、

なだらかな曲線(正規分布)に整えます。

 

そして、上下2.5%を異常値として、

健康な人の95%が含まれる部分を基準値とします。

 

このように考えると、

血液検査で異常値が出るということは、

病気の始まりの可能性が高いということが理解いただけると思います。

 

再検査をした上でも異常がみられたら、

その異常値の意味を理解しましょう。

 

これ以上悪化させないためには何に気をつければよいのか、

病院で相談することが大切です。

 

まとめ

健康診断の再検査は保険が効きますが自己負担です。

病院はお好きなところを選べることが多いです。

 

再検査は、「検査が正確にできなかったから」というわけではありません。

 

レントゲン撮影は、放射線被ばくの心配はありません。

精度は低いですが、肺がんや結核が見つかる可能性もあるので、

万が一に備えて再検査を受けてください。

 

心電図は機械の自動解析ですが、とても精度が高いです。

異常が指摘されたら、必ず再検査してください。

 

血液検査で基準値から外れていることは、

病気の始まりの可能性が高いです。

再検査をうけて、異常値の意味を理解しましょう。

 

 

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