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うつ病になりやすい人の性格傾向

2019/11/17

 

*当記事は「医者と学ぶ心のサプリ」から許可を受けて転載しています。

 

うつ病になりやすい人の性格傾向

 

最近は世間の中でのうつ病の認識も広まり、

多くの方が精神科・心療内科を受診されるようになりました。

 

昔に比べると早い段階で受診されることが多くなり、

同じうつ病にもさまざまな「うつ病」がみられるようになってきています。

 

昔からあるうつ病は、

「私は大丈夫」と言い聞かせて知らず知らずにストレスが蓄積していきます。

そのような方はギリギリまで頑張って、

急に力尽きてしまって受診されることが多かったのです。

 

しかしながら近年は、うつ病も多様化しています。

うつ病の原因も性格傾向も、以前とは変わってきています。

それでは、どのような人がこのようなうつ病になりやすいのでしょうか?

 

ここでは、うつ病やうつ状態になりやすい

性格傾向についてご紹介させていただきます。

 

1.うつ病になりやすい性格とは?

うつ病になりやすい性格として、

メランコリー親和型性格・執着気質があげられています。

環気質は双極性障害の方が多いです。

 

私たちは、いろいろな状況にあわせて、行動や態度をとります。

その背景には、その人それぞれの一貫した思考と感情のパターンがあります。

 

このように、その人を特徴づけているような持続的で

一貫した行動パターンを性格といいます。

 

性格にはうまれつきの「気質」といわれている部分に、

環境や経験が積み重なって「性格」になっていきます。

 

知らず知らずにストレスが蓄積しやすい方の共通点としては、

器が大きい人が多いです。

 

ですからギリギリまで頑張って、

急に何もできなくなってうつ病を発症します。

 

その背景には「こうあるべき」という考えが強すぎたり、

ひとつのことに熱中してしまって気を休めない方が多いです。

その中で日常のストレスが積み重なり、器から水があふれてしまいます。

 

このようになってしまう性格として、

メランコリー親和型性格・執着気質があげられています。

 

ストレスを溜め込みやすい性格傾向として考えてみましょう。

自分自身の性格傾向をつかんで、気を付けていくことが大切です。

 

これらの性格は日本人に広く見られるもので、

国民的な気質とも言えます。

 

真面目であったり、他人と調和して生活していくことは、

現代社会を生きていく上で非常に重要なことです。

 

ですから、うつ病になりやすい傾向があるからといって、

 

これらの性格が否定されるわけではありません。

一方で、双極性障害の患者さんには循環気質や発揚気質や刺激性気質、

マニー親和型性格と関係しているといわれています。

 

非定型うつ病には、対人過敏性を中心とした

不安気質が関係しているといわれています。

 

医師燃え尽き症候群

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.うつ病と関連のある性格①-メランコリー親和型性格

秩序を重んじて、ルールに従っていることを好む方です。

ドイツのテレンバッハという学者によって提唱された、

生真面目で責任感が強いことを特徴とする性格です。

 

責任感が強く、義理堅く、誰に対しても正直。

人に頼まれると断れず、人と意見がぶつかった時は自分が折れてしまいます。

 

秩序を重んじ、ルールに従っている方が安心するタイプです。

ですから、変化があることを好まずに、

まわりに自分を当てはめて調和を重んじる傾向にあります。

 

その几帳面さや責任感の強さから周囲の人々には高く評価されがちですが、

自分の中に疲れを貯めこんでしまいます。

また、イレギュラーな出来事や周囲の環境の変化に

大きなストレスを感じます。

 

3.うつ病と関連のある性格②-執着気質

責任感が強く、周囲にも求める方です。

日本人の下田光造という学者が提唱した、

メランコリー親和型に比較的近い特徴を持つ性格です。

 

生真面目で責任感が強い、という部分は共通していますが、

そこから先が異なります。

 

執着気質の場合、自分と同じ真面目さを周囲にも要求します。

それが裏切られることが続くと、

結果として自分で全て抱え込むようになってしまいます。

 

完璧主義な傾向もあるので、

自分が定めた目標を達成しようと頑張りすぎてしまうこともあります。

適度な息抜きが不得意で、

自分の精神が疲弊していることに気づけないことも、

うつを誘発する原因となります。

 

4.双極性障害と関連のある性格-循環気質

社交的な方で、双極性障害に多いです。

双極性障害でもうつ状態になります。

 

派手な躁状態に目が行きがちですが、期間で言えばうつ状態の方が長いです。

ですから、うつ状態から受診につながることが多いです。

 

双極性障害と関連のある性格である循環気質は、

前者2つとはやや性質の異なるタイプです。

ドイツのクレッチマーという学者によって提唱されました。

 

おしゃべりで社交的、人と関わることが好きな性格です。

一見人間関係の悩みが少ないように見られがちですが、

こうしたタイプの人は八方美人で優柔不断なことが多く、

物事を決めなければならない時には、

なかなか決断ができず、板挟みになってしまいます。

思い悩むうち、反転してうつ状態に陥ってしまうのです。

 

こうしたタイプはうつ病よりも双極性障害(躁うつ病)の人に多く見られ、

やや情緒不安定な一面を持つこともあります。

 

詳しく知りたい方は、

双極性障害にみられる性格傾向とは?」をお読みください。

 

5.非定型うつ病になりやすい性格

他人から拒絶されることに敏感で、打たれ弱いです。

 

うつ病の理解が広まっていく中で、

いままでとは異なるうつ病の方が増えてきました。

 

特に新型うつ病とよばれている方は、

いままでとはまったく異なるような性格の方が多いです。

 

新型うつ病はメディアが作り上げた概念で、

いろいろな病気の方がごっちゃになっています。

その症状だけを診断基準に照らし合わせると、

非定型うつ病になる方が多いと思います。

 

非定型うつ病の性格傾向として特徴的なのが、拒絶過敏性です。

他人からどう見られているかを気にし、

その評価に非常に敏感です。

 

些細なことでも極端に自己否定されたと感じてしまいます。

日常のちょっとしたことで、

嫌な記憶の感情がすぐに結びついてしまいます。

基本的に不安が強い性格の方が多いです。

 

それゆえに、発症する前は準備をきっちりおこない、

完璧主義です。

 

プライドを高く持っていますが、

簡単に傷つけられた感をもちやすいような方が多いです。

このため、怒られたり、理不尽なことがあるとすごく弱いです。

 

上手くいっているときは順調なのですが、

うまくいかなくなるとすぐにポキッと折れてしまいます。

 

まとめ

うつ病になりやすい性格として、

メランコリー親和型性格・執着気質があげられています。

循環気質は双極性障害の方が多いです。

 

メランコリー親和型性格の方は、

秩序を重んじて、ルールに従っていることを好みます。

 

執着気質の方は、責任感が強く、周囲にも求めます。

循環気質の方は、社交的な方で、双極性障害に多いです。

 

一方で、非定型うつ病になりやすい方は、

他人から拒絶されることに敏感で、打たれ弱いです。

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