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カフェインのとりすぎは危険?カフェイン中毒とカフェイン離脱症状

2020/09/29

*当記事は「医者と学ぶ心のサプリ」から許可を受けて転載しています。

 

カフェインがやめられない!カフェイン離脱症状の診断基準

 

はじめに…

 

コーヒーに多く含まれている物質として知られているカフェイン。

コーヒーだけでなく、

様々な飲み物や食べ物にカフェインは含まれています。

 

最近はカフェインオフの商品なども販売されており、

カフェインのとりすぎは

良くないことという認識がされつつあります。

 

しかしながら、

常にコーヒーを手放せないという人も少なくないかと思います。

 

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カフェインとは

カフェインは、

覚醒作用のある物質として知られているかと思います。

 

カフェインをとったら頭がさえるといった目的で、

仕事や勉強の友に意識的に飲まれることもありますね。

 

カフェインにはそれ以外にも、

様々な作用があります。

 

ときにカフェインをとりすぎると、

中毒症状が認められることがあります。

 

カフェインは身近にありふれたものですから、

ついつい取りすぎてしまいがちです。

 

毎日コーヒーをたくさん飲んでいる人は、

カフェインがきれることで

心身の変調をきたしてしまうこともあります。

 

カフェインのとりすぎは

どのような危険があるのでしょうか?

 

ここでは、

カフェイン中毒やカフェイン離脱症状について

お伝えしていきたいと思います。

 

カフェインとは?

 

まずは皆さんがおなじみのカフェインについて、

その成分としての作用を詳しく見ていきたいと思います。

 

カフェインは、

天然由来の有機化合物であるアルカロイドの一種になります。

 

カフェインはキサンチンの誘導体とよばれる物質に分類され、

実はキサンチン誘導体は、

お薬にも活用されています。

 

例えば気管支喘息やCOPDなどで使われるテオフィリンは、

キサンチン誘導体のひとつになります。

 

中枢神経刺激作用があり、

覚醒作用や強心作用があります。

 

さらには脳血管収縮作用や利尿作用も認めます。

このことは、コーヒを飲まれている方ならば、

体感している作用かと思います。

 

眠気がとれる

・動悸がする

・頭痛がとれる

・おしっこが近くなる

 

こういった作用は、カフェインによるものです。

これらの作用を活用して治療薬としても、

カフェインが使われています。

 

市販の総合感冒薬には、

カフェインが含まれていることが多いです。

 

これには2つの目的があります。

 

・頭痛などの痛みを緩和するため

・他の有効成分での眠気を緩和するため

 

栄養ドリンクなども、

カフェインはよく含まれていますね。

 

カフェインはこのように、

その効果を期待して

お薬やサプリメントとして使われているのです。

 

その一方で、カフェインをとりすぎてしまうと

有害な作用として表れてしまうこともあります。

 

それがカフェイン中毒であり、

またカフェインを慢性的にとりすぎてしまう方は、

知らず知らずのうちにカフェイン依存になっています。

 

カフェインが体から抜けると、

離脱症状で心身が不調になってしまうのです。

 

【補足】カフェインで眠気が取れる理由

カフェインの眠気をとる作用は、

どこからきているのでしょうか?

 

その作用には、

アデノシンという脳内物質が関係しています。

 

このアデノシンは、抗ヒスタミン作用があります。

覚醒作用のあるヒスタミンの働きを邪魔する作用になります。

 

カフェインは、このアデノシンの働きを邪魔します。

これによって間接的ンいヒスタミンの働きを強めて、

覚醒作用が強まります。 

 

カフェインは、どんなものに含まれているのか

カフェインといえば、

コーヒーが真っ先に頭に浮かぶかと思います。

 

カフェインはコーヒー以外にも、

様々なものに含まれています。

 

まずは飲料について、比較してみたいと思います。

文部科学省が分析公表している日本食品標準成分表2015年度版をもとに、

カフェイン含有量を一覧にすると以下のようになります。

 

 

これは100ml当たりのカフェイン含有量ですが、

玉露が圧倒的に高いです。

 

続いてコーヒーになりますが、

お茶にも意外と含まれています。

 

これ以外にも、

コーラやココア、チョコレートなどにも含まれています。

栄養ドリンクやダイエット補助食品、

市販の風邪薬などにも含まれています。

 

自分の一日の食事を見直して、

どれくらいカフェインを摂取しているのか意識してみてください。

知らず知らずのうちに、

けっこうなカフェインを摂取しているかと思います。

 

カフェインは、

とりすぎてしまうとカフェイン中毒になります。

 

中毒とは、規定外の使用によって

身体に有害なことが生じている状態です。

 

つまりカフェインを取りすぎると、

身体に有害な症状があるということですね。

 

国際的な診断基準であるDSM-Ⅴでも、

物質関連障害および嗜癖性障害群のひとつに含まれています。

 

診断基準を要約すると 

 

・カフェインをたくさん摂取(250mgを十分に超える量)

・カフェインによる症状が5つ以上

・本人に苦痛があったり、社会生活への支障がある

・他の病気や物質中毒ではない

 

ということになるかと思います。

 

カフェイン中毒の症状自体は

多くの方が経験されているかと思いますが、

それを苦痛にまでは思わなかったり、

社会生活に支障が出るほどまではいかないことが多いです。

 

250mg以上となっていますが、

体格や健康状態などの個人差がありますので、

それ以下でも中毒症を感じる方はいらっしゃるでしょう。

 

カフェインはご自身の体調と相談しながら、

摂取量を調整したほうが良いかと思います。

 

【参考】DSMの診断基準

 

DSMの診断基準をご紹介したいと思います。

 

A.最近のカフェインの消費(典型的には250mgを十分に超える高用量)

 

B.以下の徴候または症状のうち5つ(またはそれ以上)が、

カフェインの使用中または使用後すぐに発現する。

 

    落ち着きのなさ

    神経過敏

    興奮

    不眠

    顔面紅潮

  利尿

  胃腸系の障害

  筋れん縮

  散漫な思考及び会話

  頻脈または心拍不整

  疲れ知らずの期間

    精神運動興奮

 

C.基準Bの徴候または症状は、

臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、

またはほかの重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

 

D.その徴候または症状は、

他の医学的疾患によるものではなく、

他の物質中毒を含む精神疾患ではうまく説明されない。

  

お薬としてのカフェインの効果

カフェインは、

 

    眠気や倦怠感の改善治療

    片頭痛などの頭痛改善

 

といった治療目的的に使われることもあります。

 

その治療用量は、100mg300mgに設定されています。

これは、カフェイン250mg摂取すると

血漿中の濃度は約10μg/mLとなり、

カフェインの作用が十分に生じる量となることからです。

 

つまり、カフェイン250mg摂取すると、

身体に何らかの影響がある可能性が高いといえるのです。

 

それによって生じる有害な症状は、

中毒症状といいます。

 

カフェインは吸収が早く、

最高血中濃度到達時間は1時間以内となります。

 

半減期は46時間ですから、

カフェインの影響がなくなるまでには

7時間ほどは見ておいたほうが良いです。

 

カフェイン中毒への意識をもとう

カフェイン中毒の診断基準は250mg以上となっていますが、

子供や高齢者、カフェインをあまりとらない方、

経口避妊薬(ピル)を服用されている方は、

200mgほどの低用量でも中毒症状が認められることがあります。

 

およそコーヒー2杯ほどで、

カフェイン中毒になってしまうこともあるのです。

 

おそらくコーヒーをよく飲まれる方は、

このような症状を一度は経験されたことがあるでしょう。

 

だからと言って社会生活に支障をきたすほどのことはなく、

カフェイン中毒という病気として診断する必要はありません。

 

だからといって、

中毒症状が出てきたら控えたほうが良いという意識は

持ったほうが良いです。

 

気を付けるべきは、

不安障害をはじめとした精神疾患の患者さんです。

 

カフェインは中枢神経を刺激して覚醒作用があり、

知覚が過敏になって不安が惹起されやすくなります。

 

特に不安障害の患者さんは、

カフェインレスにするだけでも少し楽になることがあります。

 

このようなカフェイン中毒ですが、

本当に摂取しすぎると急性中毒で致死的になることもあります。

 

成人でのカフェインの急性致死量は

510gと考えられています。

 

コーヒー80杯近くになるので現実的でないかと思いますが、

エネジードリンクの飲みすぎや、

市販薬の「モカ」などカフェインの乱用によって

起こる可能性はあります。

 

てんかん発作や呼吸不全、不整脈によって

死に至る可能性もあるのです。

 

2015年では37人がなくなっていて、

近年増加傾向といわれています。

 

カフェインはすぐに吸収されてしまい、

過剰摂取しても取り除くことはできず、

明らかな異常があれば病院で全身管理が必要になる場合もあります。

 

激しい嘔吐で救急車で運ばれてきた若い患者さんが、

原因をさがしてもよくわからず、

実はカフェイン中毒だったということもあります。

 

カフェインがやめられない!カフェイン離脱症状の診断基準

カフェインのもう一つの問題として、

長期間カフェインをとり続けることで

離脱症状が認められることがあります。

 

カフェインが体にある状態に慣れてしまい、

カフェインが抜けたことにビックリして心身に不調が生じます。

 

コーヒを飲むことが毎日の習慣になっていると、

カフェインが身体依存してしまいます。

 

突然に減量や中断をすることで離脱症状が生じてしまうのです。

もしかすると体調が悪いと思っていた症状は、

実はカフェイン離脱症状かもしれません。

 

カフェイン離脱症状としては、頭痛が特徴的です。

 

カフェインは脳血管を収縮させますが、

反動によって血管拡張します。

 

すると、ドクドクと拍動性の頭痛がして

体を動かすとひどい頭痛がします。

それ以外の症状は、他の理由でも起こりえます。

 

このようなカフェイン離脱症状は、

カフェインをやめてから1224時間後から始まります。

 

12日後が症状のピークとなり、29日ほど続きます。

 

離脱による頭痛は、

21日間に至るまで続くことがあると報告されています。

カフェインを摂取すると3060分ですぐに楽になります。

 

カフェインにはこのように、

離脱症状が生じるという特徴があります。

 

カフェインをやめていこうとするときは、

いきなりやめることは得策ではありません。

 

少しずつカフェインの摂取量を減らしていく形がよいでしょう。

コーヒーの味や習慣がやめられない方は、

少しずつデカフェ(カフェインレス)に

移行していくのが現実的かと思います。

 

また水出しにすれば、カフェインは抑えられます。

 

【参考】DSMの診断基準

    A.長期にわたる毎日のカフェイン使用

 

    B.カフェイン使用の突然の中断または使用していた

     カフェインの減量後24時間以内に、

       以下の徴候または症状のうち3つ(またはそれ以上)が発現する。

 

       頭痛

       著しい疲労感または眠気

       不快気分、抑うつ気分、または易怒性

       集中困難

       感冒様症状(嘔気、嘔吐、まてゃ筋肉の痛みか硬直)

 

   C.基準Bの症状は、臨床的に意味のある苦痛、

      または社会的、職業的、または他の重要な領域における

      機能の障害を引き起こしている。

 

   D.その徴候または症状は、

      他の医学的疾患(例:片頭痛、ウイルス性疾患)の

      生理学的作用に関連するものではなく、

      他の物質による中毒や離脱を含む他の精神疾患では

      うまく説明されない。

 

まとめ

カフェインは、

覚醒作用・強心作用・脳血管収縮作用・利尿作用のある

アルカロイド(キサンチン誘導体)です。

 

カフェインはコーヒーだけでなく、

お茶やコーラ、ココアやチョコレート、栄養ドリンクや

風邪薬などに含まれています。

 

カフェイン中毒は、

典型的には250mg以上のカフェインを摂取したときに生じる

心身の症状をもとに診断されます。

 

カフェイン中毒は病気として診断されることは少ないですが、

中毒症状は多くの方が経験しているかと思います。

 

特に不安障害をはじめとした精神疾患がある方は、

カフェインを控えるようにしましょう。

 

カフェインには離脱症状があります。

 

カフェインはいきなりではなく、

少しずつ減量していくのが大切です。

 

コーヒーを飲む習慣がある方は、

少しずつデカフェ(カフェインレス)にしていくほうが現実でしょう。

 

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