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花粉症はどうして発症するの?花粉症の原因とメカニズム

2017/02/19

 

*当記事は「医者と学ぶ心のサプリ」から許可を受けて転載しています。

 

花粉症はどうして発症するの?花粉症の原因とメカニズム

 

毎年春になると、花粉症に悩まされる方も多いかと思います。

かく言う私もそのうちの一人です。

 

鼻水・鼻閉・くしゃみ・目のかゆみという花粉症の4大症状は、

お花見をしながら春の陽気を楽しもうといった気持ちを

台無しにしてしまいます。

 

そもそもなぜ花粉症は起こるのでしょうか?

その作用機序をみていきましょう。

 

1.花粉症を発症するメカニズム(仕組み)とは?

花粉を異物と認識して追い出そうとして働く体のメカニズムが、

花粉症の症状へとつながります。

 

なぜ、花粉が飛散したら花粉症になるのでしょうか?

実は花粉自体は悪さしてないのです。

 

私たちの体が、花粉を異物と認識して排除しようとすることによって、

鼻水や目のかゆみが出現するのです。

 

このアレルギー反応をⅠ型アレルギーといい、

主に免疫物質のIgEが関与するアレルギーとなります。

 

Ⅰ型アレルギーの作用機序を詳しくみてみましょう。

代表的な原因花粉であるスギ花粉を吸いこんで、

どのように花粉症が発症するのかみていきましょう。

 

簡単に流れを説明すると、以下のようになります。

  • ・花粉(スギ)が体内に侵入。

    ・マクロファージ(体の中の警察官)が異物と認識して花粉を食べる。

    ・マクロファージがT細胞、
     そしてB細胞とバケツリレーのように花粉の情報を次々に渡す。

    ・花粉が次に入ってきたときに撃退するために、
     B細胞がIgEという特殊な爆弾を作り、
     肥満細胞(体の中の爆弾保管庫)に保管しておく。

    ・花粉が再び侵入した際に、
     肥満細胞は保管しておいたIgE爆弾が発射されて花粉にくっつく。

    ・IgEが爆発することをきっかけに、

    ・ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が
     放出される。

 

こうして作られたヒスタミンやロイコトリエンによって、

鼻の知覚神経や血管が刺激され、

くしゃみや鼻漏、鼻閉といった症状を引き起こします。(即時相反応)

 

また、このような花粉とIgEとの反応が繰り返されると、

鼻では好酸球が増加して症状が遷延します(遅発相反応)。

 

なぜこのようなアレルギー反応が出現するかというと、

大量に入ってきた花粉を、体が敵と認識して追い出そうとしているのです。

鼻水には大量にスギの花粉が含まれていて、外に洗い流しています。

 

今まで症状が何もないのに、

今年から鼻水や鼻づまりが・・・と花粉症を発症してしまった人は、

IgE爆弾が毎年少しずつ作られたのです。

 

症状が出るまでにIgEが少しずつ作られていき、

限界になって発症したのが花粉症となります。

 

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2.スギ花粉で花粉症になる原因とは?

スギ花粉だけがアレルギーを起こすわけではありません。

日本ではスギ花粉が多いので、スギ花粉のアレルギーが多いのです。

 

アレルギーが起こるのはスギの花粉に限ったことではなく、

他の花粉でもなります。

 

日本では約60種類の花粉が原因になると考えられていて、

スギの次に多いのがヒノキになります。

 

花粉が飛散するのにはそれぞれ時期があり、

症状もその時期に一致します。

 

まず、2月頃よりスギから始まって、次いでヒノキです。

その後夏場を中心にイネ科で、秋になるとキク科になります。

 

一つの花粉でしか花粉症にならないなんてことはありません。

むしろアレルギー体質の人は、

複数の花粉でアレルギーを起こしている可能性があります。

 

しかし日本では、国土の実に12%がスギに覆われているスギ大国のため、

花粉症の70%の原因がスギになります。

日本にスギが多いのは、

日本の木の文化と大きく関係しています。

 

徳川家康が江戸に幕府を開いて以降、

急速に関東は発展していきました。

それにあわせて木材の需要が急激に増えていきました。

こうして自然林の木が大量伐採され使い尽くされたのち、

建築材としてスギの植林が始まったのです。

 

スギは人の手で非常に育てやすい木なのです。

江戸時代の時は、花粉症なんて誰も気にしていないのです。

 

さらに戦火によって自然林が燃えてしまったため、

1970年代までスギをどんどん植林していきました。

 

こうして日本国土の1割がスギというスギ大国日本が完成したのです。

そのため暖かくなった2月頃から、

スギの花粉をこんなに大量にとぶ国は日本しかないのです。

スギを大量に伐採するわけにもいかないので、

毎年このスギ花粉が拡がるのは止めようがありません。

 

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3.花粉以外でもアレルギーって起こるの?

花粉以外、さらにいうと全ての物でアレルギーは起こりえます。

動物アレルギー、食べ物アレルギー、さらには薬剤アレルギーもあります。

 

アレルギー反応は、何も花粉に限った話ではありません。

ネコやイヌなどの動物、小麦や牛乳、卵などの食べ物、

カビやハウスダスト(ほこり)など、

家に普段からあるものでもアレルギーになりえます。

 

医療の世界で一番困るのは、お薬のアレルギーです。

治療で使ったお薬によってアレルギーが出て、

治療する前よりひどい目にあったということは時々起こります。

そのため医師は、お薬のアレルギーは必ず確認します。

 

どういったメカニズムでアレルギーが起きるかは、

かなり細かく分かってきました。

 

しかしながら、どういった人がアレルギーになりやすいかまでは

分かっていないのです。

 

卵をたくさん食べても多くの人は大丈夫なのに、

少し食べただけであっという間にアレルギーがおきてしまう人は、

なぜ卵だけをそんなにすぐ敵と認識してしまうのでしょうか?

この原因はわかっていないのです。

 

スギの花粉も同じです。

皆同じ量を大量に体に取り込んでいますが、

IgEがほとんど作られない人もいれば、

IgEが大量にできてしまう人もいるのです。

今後、アレルギーが起きやすい人の特徴が分かれば

劇的に治療が良くなるのでは?と言われています。

 

まとめ

  • 花粉症は花粉を異物と認識して起こる体の防御反応です。
  • この防御反応をⅠ型アレルギーと呼び、
    IgE、好酸球、肥満細胞、ヒスタミン、ロイコトリエンが主に働いて起こります。
  • 日本は国土の12%がスギであるためスギによる花粉症が多いのです。
  • スギ以外の花粉、さらに言うとこの世の全ての物質でアレルギー反応は起こります。

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