各分野の専門家が医師の転職や開業などに必要な情報を配信します。

トップ > 開業予定地、開業物件 > テナント物件を選ぶ際のチェックポイント ~其の二~

テナント物件を選ぶ際のチェックポイント ~其の二~

2016/10/20

 

皆さん、こんにちは。

株式会社ウイングワンの若狹正樹です。

 

今回は診療で日々お忙しくされていらしゃる先生方へ

<クリニック開業時のマメ知識>第2弾をご提供いたします。

 

テナント物件のチェックポイント!

今回は、前回の「テナントの天井の高さ」に引き続き、

その賃貸テナントの電気の最大容量について

お話させて頂きたいと思います!

 

クリニック開業の際のテナント選びに

大切な確認事項になりますので、

是非、ポイントとして抑えておいて頂ければ幸いでございます。

 

■分電盤を開けて…電気の容量を確認しましょう!?

クリニック開業の際に導入する医療機器によっては、

比較的問題に上がりがちなのが

テナントの「電気の容量」の問題ですね。

 

目を付けたテナント物件が

ワンフロア―ワンテナント(その階全部が1テナントのみ)の場合は

特に注意が必要です。

 

診療圏調査の結果も、外観も、立地も条件が揃い

「この物件で決めたい!」と思っても、

よくよく調べたら、電気容量の問題で、

診療に必要な医療機器や設備が導入できず

物件自体を断念せざるを得ない…というお話は実際にあるお話です。

 

開業準備の前半。

先生が、ビルテナント現場を見に行かれる際には

是非“分電盤“を確認されることを強く推奨致します。

 

一番良いのはベテランの開業コンサルタントや内装工事業者様と、

ビル管理会社の担当者で一緒に見てもらうのがベターなのですが、

もし先生だけの場合等は必ず分電盤の写真を撮っておいて、

後日専門業者に見てもらうべきだと思います。

 

それと重要なのが、先生の診療科目で、

開業時導入したい医療機器や設備の”電源電圧“と”電源容量“についても、

事前に医療機器業者様に確認しておく必要があります。

 

ビル側のテナント電気容量だけではなく、

使用する医療機器の消費容量も必ず事前にチェックして、

どれくらいの電気容量でおさまるのかを把握しておくことが大切です。

 

01

 

【 比較的、問題にあがる医療機器など 】

  • ○  レントゲン装置及び、CTなど (内科、整形外科、歯科)

 

  • ○  レーザー装置など (皮膚科、美容外科)

 

  • ○  大型の寝台型リハビリマシンなど (整形外科)

 

  • ○  オートクレーブなど大型の滅菌器 (外科系の大半)

 

  • ○  特に、海外個人輸入で購入する医療機器など

 

  • ○  上記に加えて、洗濯乾燥機・電子レンジ・湯沸かしポットがある。

 

 

【 以前、ご相談頂いたクリニック様の電気問題の一例です 】

数年前、とある手術専門の美容外科ドクターから、

ウチもまわりに倣って医療レーザー脱毛を導入しようと思っているのだが、

色々案内して欲しいという御相談でした。

 

医療レーザー脱毛は、安全で、効果的で、

患者さまのニーズも高いので非常におススメですよと御説明し、

現在おすすめのレーザー機器のラインナップもご提案しました。

 

そして、先生は

「だよな!よしっ早速、手術だけではなく脱毛もやろう!」と即断され、

私は早速そのクリニック様のエントランスにある“分電盤“をガチャンっと開けて、

動力電源部分を確認したのですが…。

 

動力電源部分は、天井付けのエアコンに全て割り振りされており、

新たに脱毛レーザー機器(単層200V)電源が確保できない状態でした。

 

それを目の当たりにした先生は…

先ほどの意気込みも盛り上がりも下がりまくりで消沈。

 

翌日私と先生は、

当該ビルオーナー様に電気の容量を増設したいと相談をし、

後日に電気工事業者様とビル設備を確認しました。

 

結論としてビル自体の大元の電気工事が必要と判明し、

且つ工事には最低でも数十万円かかるとのことでした。

 

先生と大屋さんとの協議の結果、

何とかビル側とドクターとの費用折半で電気工事を行い無事、

レーザーも導入致しました。

 

それから、数年。

インターネットで、

そのクリニック様の医療レーザー脱毛の御紹介広告をみるたびに、

ふとその時のことを思い出します。

 

また、他にも、こんなことが。

 

古いビルで小規模クリニックを営んでいらっしゃるドクターから、

頻繁にブレーカーが落ちて、診療中トラブルが起きる。

 

患者さまの施術に支障が出た、

非常に困っている…というご相談でした。

こちらのクリニックは過去に廃業したエステさんの居抜き継承物件とのこと。

 

そこで、私も現地へ伺いまして調べましたところ。

原因が判明はしたのですが…

スタッフさんがお弁当を温める“電子レンジ”と、洗濯乾燥機、

そして滅菌器を同時使用すると…「バチン!」と音がしてブレーカーが落ち、

院内の照明が真っ暗になり、患者さまもビックリ!というものでした。

単純に元から電気容量不足だったのですね。

 

結果的に、アンペア数をあげる手続きと簡単な工事を行い、

且つ院内の電気回路を分岐工事し、

電圧の負担を分散する応急処置までのお手伝いしたという事例がありました。

 

今でもそのクリニックさんではスタッフルームに

「滅菌中は弁当を温めない!」と貼り紙がしてあります。

(ちょっと切ないですね。)

 

以上、先生の御開業のお役に立てれば幸いでございます。

御拝読有難うございました。

 

02

 

― つづく -

 

★次回は、”先生…防火管理者資格を取得して下さい!?“をお送りいたします!

もう少し引き続きこのシリーズ情報をご提供させて頂きますのでお楽しみに。

 

 

株式会社ウイングワン 代表取締役 若狹 正樹

若狹 正樹(わかさ まさき)

・美容医療コンサルティング
・クリニックの開業支援
・医院継承及びM&A支援
・医療機器や薬剤などの手配
・物件探し内装工事のご相談
・その他医療関連コンサルティング事業


まずはお気軽にお問合せ下さい。
 
TEL:050-5806-1118

mail:contact@wing-one.jp
HP:http://wing-one.jp/

お問い合わせはこちら