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インフォームドコンセントをタブレットによる3DCGを通してわかりやすく【ドクターエンライト】を開発した木村一貴先生より

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

インフォームドコンセントが求められる時代ですが、

「いくら説明してもわかって頂けない」という医療者側の立場と

「いくら説明してくれてもよくわからない」という患者側の立場が

医療現場ではなかなか埋まらないようです。

 

そこでタブレットを使い、

コンピュータグラフィックにより視覚化することで、

患者さんの理解をサポートするツールを開発した

株式会社Dr.ENLIGHTの代表取締役である木村一貴先生(循環器専門医)に

インタビューをさせて頂きました。

 

医療ビジネス健全化協議会は、

今後も様々な医師からの情報を提供してまいります。

どうぞご参考になさって下さい。

 

ドクターエンライト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール

聞き手) 木村先生、こんにちは。

     この度は医療ビジネス健全化協議会へのご協力有難うございます。

     まずは木村先生のプロフィールを簡単にお教え下さい。

 

木村先生)はじめまして。木村一貴と申します。

     このたびはこのような機会をいただきまして、

     誠にありがとうございます。

 

     2007年 東京医科大学を卒業し、

     その後は主に血圧の脈波の研究を行い、

     2016年に大学院・博士課程を卒業しました。

 

     現在は東京医科大学茨城医療センターにて

     循環器内科医としてカテーテル検査や治療を中心とした

     病棟、外来業務を行っております。

 

     2016年に株式会社Dr.ENLIGHT(ドクターエンライト)という

     医療説明のための動画を制作・配信する会社を設立し、

     病院業務以外の時間に3DCGやイラストを活用した

     動画を監修・制作しています。

 

なぜ医師でありながら企業の経営を?

聞き手) 現在も東京医科大学茨城医療センターにご勤務しながら

       なぜ木村先生は患者説明向けの【ドクターエンライト】を

     開発しようと思われたのですか?

       是非きっかけなどをお教え下さい。

 

木村先生)きっかけは医療をテーマにした

     テレビドラマを観たことです。

 

     ドラマでは「3DCGによる動画」で

     病状や治療内容を伝えていました。

 

     医療系情報番組やドラマなどでは

     不特定多数の視聴者に理解してもらうために

     病気の説明を視覚的にわかりやすく伝えています。

 

     残念ながらその情報が「医学的に正しくない」ということもありますが、

    「誰が見てもわかりやすいよう工夫されている」という点においては、

     医療の現場でも見習うべきだと感じました。

 

     私は循環器内科医として

    「冠動脈」や「心房細動」などの説明を毎日行っていますが、

     その際用いているのは、

     ▼文字を中心とした同意書、

     ▼その場で描く自作の図、

     ▼模型、

     ▼イラスト集

     ▼製薬会社提供のパンフレット などです。

 

     これらはすべて【静止】の媒体なので、

    「心臓が動いている」「心臓に電気が流れている」、

    「カテーテルを血管の中に通していく」などの【動】を

     説明するためのツールとしては不十分です。

 

     身振り手振りジェスチャーでの表現を加えても、

     基礎的情報の少ない患者さんにとって

     それらを理解するのはとても難しいことだと思います。

 

     そこで取り入れたいと考えたのが

     テレビドラマや情報番組で使われているような

    【3DCGやイラストを用いた動画】による説明です。

 

     YouTubeなどの動画配信サイトで探せば

     循環器内科分野の動画もたくさんでてきました。

 

     ところが問題は「医学的に正しくない」

    「現場では使いにくい」という点です。

 

     また、仮にネット上の動画を利用したいと思っても

     常にオンラインでないと再生できないので

     毎日、毎回の説明に使うには壁があります。

 

     このように様々な理由で実際の医療現場で使えるものはなく、

     アイデアが生まれて早5年が経過。

    「理想的な動画がないなら自分で作ろう」、

     こう思ったのが起業の始まりです。

 

開発プロセス!?

聞き手)【ドクターエンライト】を開発するにあたって

    どんな点でご苦労がおありだったのでしょうか?

 

木村先生)コンテンツの肝である【3DCG】をどう作るか、が

     一番の問題でした。

 

     まず探したのが3DCGクリエイターです。

     しかし、個人で制作してくれるようなクリエイターとはなかなかご縁がなく、

     3DCGの制作会社に依頼することにしました。

 

     弊社が医学的内容の監修、編集、ナレーションなどの大まかな制作作業をし、

     CG部分のみ外注しようと考えたのです。

 

     まずは「冠動脈造影検査」に必要なCGの見積もりを依頼。

     すると「完成品10分に対して、製作期間:半年、費用:1.000万円」と

     いう結果でした。

 

     どうやら3DCGの制作は「1分間約100万円」というのが相場のようで、

     さらに専門知識を要する医療系CGを正しく作るためには

     医療者との打ち合わせも相当時間必要になり、

     多くのコンテンツを作るには

     時間的にも金銭的にも現実的ではないと分かりました。

 

     金銭的なことが障壁となり
     一旦は白紙になりかけた事業計画でしたが、

    「急がば回れ」です。

 

    「時間はかかるかもしれないけれど、3DCGの制作を学んで自分で作ろう」、

     そう決意したのです。

 

     結果的にはこれが大正解でした。

     弊社のコンテンツの監修には多くの先生方にご協力いただいていますが、

     医療者ならではの細かいディテール、表現を

     医師である自分自身がCGとして短時間で具体化していくことができます。

 

     さらに現役の臨床医ならではのネットワークで、

     その都度その都度、専門の先生方に内容を確認していただきながら

     制作を進めています。

 

     そういった点はCG専門の制作会社などには真似できない

     弊社の強みだと考えています。

 

【ドクターエンライト】開発秘話!

聞き手)そんなご苦労の末に開発した【ドクターエンライト】。

    もう少し詳しくお教え下さい。

 

木村先生)弊社のコンテンツは【ドクターエンライトシステム】という

     オリジナルアプリケーションによって視聴していただけます。

 

     弊社のアプリはWindows対応のタブレット端末、

     もしくはPCで使用できます。

 

     専用アプリを介することで

     ▼院内でもオフラインで再生可能

     ▼患者専用パスワード・IDを発行し患者さんが自宅でも視聴できる

     ▼ナレーションのオンオフを選択できる

     などのメリットがございます。

 

     再生回数10回につき1回は、

     オンライン環境でのログインが必要となりますが、

     この作業により、ガイドラインの変更などで

     コンテンツの内容に修正箇所が生じた場合でも、

     つねに新しい内容のコンテンツをご視聴いただけます。

 

     私の専門が循環器内科ですので、

     現在は循環器分野の説明動画を中心に

     およそ25のコンテンツがそろっています。

 

     そのほか

    「上部消化管内視鏡検査」

    「鉄欠乏性貧血」

    「ヘリコバクター・ピロリの除菌」などを作成しており、

     今後も「感染症」「糖尿病」など、

     内科疾患コンテンツを順次追加予定で、

     毎月1コンテンツずつ更新予定です。

 

     *例 上部消化管内視鏡説明動画

        ↓ クリックするとyoutubeの動画が見れます。

     内視鏡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


     情報番組のVTRのような構成と

     ナレーションが多くの患者さんや医療者の方からも

     ご好評いただいております。

 

     弊社ホームページ(https://www.drenlight.com/)で

     サンプル動画をご視聴いただけますので

     是非一度ご覧いただけたら幸いです。

 

今後の思いは?

 聞き手)ご丁寧に教えて下さり有難うございます。

       最後に木村先生の夢は何でしょうか?

       また当コラムをご覧になっている医師の皆さんに

       メッセージをお願いします。

 

木村先生)医療説明のための動画コンテンツは、

     診察室での説明をいわば【定型化】するということで、

     この【定型化】には大きなメリットがあると考えます。

 

     例えば「心房細動」。

 

     外来をしていると

     週に1回は心房細動の新規の患者さんがいらっしゃいます。

 

     治療法として「抗凝固薬を服用しましょう」ということをお伝えするために、

     まずは「心臓には電気が流れている」といった

     心臓の仕組みをご説明しますが、

    「心臓に電気?!」と、患者さんにとっては、

     いきなり壁にぶつかってしまい、

     なかなか病気や治療に対する理解が進みません。

 

     外来の診察でゼロから丁寧に説明しようとすると

     最低でも10分は必要です。

 

     それでも「よくわからないので先生にお任せします」という

     ケースも少なくなく、

     それではインフォームドコンセントそのものが成り立ちません。

 

     しかし、「心房細動の患者数は、将来、日本の人口の1%を超える」とも

     言われているいわゆるcommon disease。

     今後、心房細動を説明する回数はますます増えるでしょう。

 

     そこでいきてくるのが医療説明の【定型化】です。

 

     診断結果をお伝えしたあとに、

     一旦、待合室でコンテンツを見ていただき、

     その後、医師から簡単に説明をします。

 

     患者さんにとっては、

     動画によって視覚化された情報が一度インプットされていますので、

     ゼロからの説明より医師の言葉がわかりやすくなります。

 

     一方、医師にとっては、

     患者さんが動画によって「予習」してくれている分、

     ゼロから説明するよりも効率的にわかりやすく

     病気や、検査、治療について説明でき、

     これらは待ち時間の短縮による満足度の向上、

     病院の業務の効率化も期待できます。

 

     病気や治療をわかりやすく説明することは、

     患者さんの理解度アップにつながり、

     服薬コンプライアンスの向上などにも役に立つのではないかと考えます。

 

     将来は、医療説明のための動画コンテンツを多言語化し、

     日本に暮らす外国人の方へはもちろん

     世界中どこにいても正しい医療説明が受けられる世の中にする、

     その一翼を担いたいというのが 私の夢です。

 

 

木村先生、有難うございました。

インフォームドコンセントの現場に

患者さんの理解をサポートするツールが広まり、

病状、検査内容、治療法などの説明がスムーズになるといいですね。

 

【ドクターエンライト】にご関心のある先生は

下記の連絡先に直接お問合せをいただくか、

私どもジーネット株式会社にご連絡を頂ければ

木村先生とお繋ぎいたします。

 

株式会社Dr.ENLIGHT 代表取締役 木村 一貴 

木村 一貴(きむら かずたか)
循環器内科医 医学博士

 

上記でご説明した【ドクターエンライト】にご関心のある先生は

下記のメールよりお問合せ下さい。

 

mail:kimura@dr-enlight.com

 

会社HP:https://www.drenlight.com/

 

 

 

 

 

 

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聞き手 アドバイザー

ジーネット株式会社 メディカル事業部 事業部長

ジーネット株式会社小野勝広

小野 勝広(おの かつひろ)
東京都練馬区在住 49歳

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