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クリニック過密地域に開業する選択は正しいか?

2019/06/24

 

皆さん、こんにちは。

株式会社ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

 

クリニックをどこで開院するか?

開業準備を進めるにあたって

最初に悩む大事な要素ですね…。

 

クリニック過密地域

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わざわざ競合が多い地区で開業しなくとも?

このところ都市部では以前にも増して

クリニック過密地域に

同じ診療科で開院するクリニックが

増えているように感じています。

 

私のクライアントの近隣にも

クリニックビルが複数でき、

同じ診療科のクリニックが開院した為に

患者数が減少しつつあります。

 

このような状況は

厚生労働省も外来医師の偏在の問題として捉えていて、

対策を検討しているようです。

 

  •  *マスコミでは来年から開院規制が掛かるとの報道がなされていますが、

     まだ検討中の段階です。

     早く開院しなければならないと

     煽っている開業支援会社もあるようですが、

     今のところ慌てる必要はありませんのでご注意下さい。

 

前述した私のクライアントの患者の減少数はごくわずかで、

これなら大丈夫と言えるところで下げ止まり、

ホッとしています。

 

この事からもわかるように

患者さんがこれまで信頼して受診していたクリニックから

新たなクリニックに受診先を変える事は

相当高いハードルがあるのです。

 

患者さんからすれば

新たなクリニックを受診すると、

自分の健康状態や受診歴などを

改めて詳しく説明しなければなりません。

 

また何よりも初めてのクリニックを受診する時には、

どんな医師なんだろう?

どんなクリニックなのかな?

先生は優しいかな?

よく話を聴いてくれるかな?

スタッフはいい感じかな?

今までの治療と同じ事をしてくれるのかな?などと

不安に感じるものです。

 

このようなストレスや不安を乗り越えることが

大きなハードルとなります。

 

これはこれまで信頼できる診療を

続けてきたクリニックにとっては大きなメリットですが、

新たに開院するクリニックにとっては大きなデメリットです。

 

近隣の信頼できるクリニックから

自院に転院する可能性のある患者数は少ないので、

経営を継続することが困難になるからです。

 

このような状況で

経営を継続する為の受診者数を確保するには、

これまでクリニックを受診していなかった患者層に

来院してもらわなければなりません。

 

すると通常考えられる診療圏よりも

広範囲から来院してもらう必要があるかもしれませんね。

 

そのためには、

他のクリニックで行っていないような治療や、

同じ診療科目でも全く違う専門分野で治療を行う、

治療そのもの以外で選んで頂くなどの戦略を

きちんと考慮しなければなりません。

 

それはまるでコンビニエンスストアが

同じ地域に何件もでき、

その結果閉店する店が出てくるという状況と同じです。

 

限られた地域に同じ診療科目、

同じ治療をするクリニックがたくさんできても、

患者さんにとってもメリットはあまりありません。

 

すでに開院しているクリニックにとっても、

新たに開院するクリニックにとっても

メリットはありません。

 

言ってみれば

誰にもメリットがないのですね。

 

ではどうすればいいか?

 

当たり前のことですが、

私はできるかぎり

自分と同じような診療を行うクリニックがない場所を選んで

開院することをお勧めしています。

 

「そんな場所はもうない」

と言われる方が多いかもしれませんが、

本当にそうでしょうか?

 

私自身これまで多くの先生から開業相談を受けてきましたが、

すでに開院エリアを決めていて、

他のエリアでの開院を検討するようお勧めしても

拒否されることが多かったです。

 

その多くの理由は自分の都合や

人から勧められたから…がほとんどでした。

 

私は開院する場所を決める際には、

その地域の患者さんへの役立ちの「総量」で考えることが

大きなポイントだと認識しています。

 

そうすれば多くの患者さんが助かり、喜ばれ、

受診者数も増え、

結果として自院の経営も軌道に乗り、

自分がしたい医療を継続できるという

「善」循環に入ることができるのです。

 

これは理想論のように感じるかもしれません。

 

もちろんご高齢の先生しかおられない地域など、

状況によってはクリニック過密地域でも

開院する意義がある事はあるでしょう。

 

様々な個別の状況を踏まえ、

可能なかぎり

有利な場所を探してみて下さい。

 

クリニックの開院は大きな人生の転機です。

 

医師として幸福な人生を送る為にも、

是非、慎重には慎重の上で

開院場所を検討して下さい。

 

私がこのように考える理由は、

今後のクリニック経営を取り巻く環境が大変厳しくなると

予想しているからです。


詳しくは以下の動画をご覧ください。

 

クリニック経営に冬の時代がやってくる その1

 

クリニック経営に冬の時代がやってくる その2

 

医院の経営に関してお悩みの方は

下記よりお気軽にお問合せ下さい。

 

株式会社ドクター総合支援センター 代表取締役 近藤 隆二

近藤 隆二(こんどう りゅうじ)

医業経営コンサルティング
・ファイナンシャルプランニング

 

クリニックの院外経営幹部として、

医業経営とライフプランの両面から

院長先生を支え続けております。
お気軽にお問合せ下さい。

TEL:03-6272-5565

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