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医療法人で分院を開設する際の注意点!

2017/09/15

 

皆さん、こんにちは。

株式会社ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

 

開院してクリニックの経営が順調に伸びてくると

次の展開として分院や介護施設の設立を検討される理事長は

かなり多いです。

 

しかし何でもかんでも作ればいいというものではありませんし、

作るには留意すべき点もありますね。

 

今回はその点について考察してみます。

 

新たなチャレンジの前には
リスクマネジメントをしましょう!

クリニックを開院、患者さんが徐々に増えてきて、

医療法人を設立し、さらに患者さんが増えてきた…。

 

こんな状況になると

「新たに分院や介護施設などを開設したい」と

ご検討される理事長は多く、私どもにご相談を頂く事があります。

 

そのプランは良いのですが、

分院開設にはリスクもあるので慎重な検討が必要です。

 

まずは分院を開設する目的を明確にすべきですね。

 

単純な規模拡大だけならば、分院開設はお勧めしません。

 

「現在の医業経営を〇〇のように良くする為に分院開設が必要だ」

というように本業を中心に捉えた明確な目的を持って

検討を進めて頂きたく思います。

 

目的が明らかになった段階では、

分院の事業計画を作成し、

医療法人全体で事業が成り立つかどうかの確認をします。

 

設備投資やリース、人員体制などを

できるだけ具体的に考え、資金が回るかどうかを確認しましょう。

 

資金の不足の可能性が出てくるならば

金融機関からの借り入れも検討しなければなりません。

 

くれぐれも気を付けて頂きたいのは、

売上計画、設備投資額、経費を甘めに考えない事です。

むしろ厳しめの数字でチェックするようにしましょう。

 

特に注意が必要なのは、

土地や建物など高額な投資をする場合です。

 

借り入れをして、

不動産に投資をすると

利益が出るのにお金が不足することがあります。

 

分院開設当初は赤字になる事が多いですから、

黒字化し資金繰りが好転するまで時間が掛かる事が想定されます。

 

その間は本院の利益や資金で赤字やお金の不足を補填しなければなりません。

それが可能なのかどうか、慎重に検討して下さい。

 

お金が回らない場合は、

分院だけではなく医療法人そのものが経営危機に陥る事もあり得ますので、

内容によっては勇気を持って

計画から撤退する決断を下す事も検討して下さい。

 

分院を開設するには、

医療法人の定款変更や開設許可申請など

行政に対する煩雑な手続きも必要です。

 

ここで行政に提出する事業計画が認められないと、

分院を開設することはできません。

 

また、行政への手続きと並行して

不動産購入・賃貸契約、資金調達、設計・施工、医療機器購入、

スタッフ募集・採用、ホームページ制作、広報なども行わねばなりません。

 

単純にクリニックを開設するよりも実施すべき項目が多く複雑ですので、

スケジュール表を綿密に作成してから具体的な行動に移りましょう。

 

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また大きな注意点の一つとして、

分院の院長先生の待遇問題があります。

 

分院を開設するにあたり、

分院長の報酬額、利益が上がった場合の昇給など、

勤務条件を双方が納得いく形に決めておきましょう。

 

勤務条件が約束と違うというトラブルは少なくなく、

その内容は文書で残しておく事が望ましいです。

できれば社会保険労務士や顧問税理士とも相談しておきたいですね。

 

分院の開設は理事長先生が新規に開院された時よりも、

多くの困難が伴う事があります。

 

なぜならこれまで医療法人の経営が上手く行ったのは

理事長先生の力によるものですが、

分院の経営が上手く行くかどうかは分院長の力で決まる事が多いからです。

 

理事長先生と同じレベルの医師としての力、

経営者としての力がある方が分院長になるのであれば問題はないでしょうが、

そんな事はまずないでしょう。

 

よって理事長先生が思うほど

上手く行かない事もあるという想定と対策が必要になります。

 

私自身はこれまで、

分院長とのトラブルが起こり裁判沙汰になった事や、

医療法人が倒産の危機に瀕した事例などを数多く見てきました。

 

くれぐれも慎重に検討していただければと思います。

 

これまでネガティブな面を中心に書いてきましたが、

私自身は分院開設や介護施設などの開設を全て否定する訳ではありません。

 

地域の方々の為に、

さらに良い医療法人の経営を目的として、

緻密な計画をもとに

分院や介護施設などを開設する事は素晴らしい事だと思います。

 

熟慮をして、

明確な目的と綿密なプランを持って

さらに良い医療法人の経営を行って頂きたく願っております。

 

 

医院の経営に関してお悩みの方は

下記よりお気軽にお問合せ下さい。

 

株式会社ドクター総合支援センター 代表取締役 近藤 隆二

近藤 隆二(こんどう りゅうじ)

医業経営コンサルティング
・ファイナンシャルプランニング

 

クリニックの院外経営幹部として、

医業経営とライフプランの両面から

院長先生を支え続けております。
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