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雇われ院長への就任を今1度検討し直してみる…。

2018/12/21

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

勤務医として一生働き続けるのか?

それとも一念発起して開業を目指すのか?

 

私は正解がどちらかとか、

どっちがメリットが大きいかとか、そんな事はなく、

個々の先生方のビジョンの問題だと考えています。

 

雇われ院長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雇われ院長(分院長)は果たして…

最近、勤務医と開業医の中間的な働き方として

雇われ院長という形態も増えてきました。

歯科は分院長と言う事も多いですね。

 

勤務医、開業医以外の第3の道とも言えますが、

私は懐疑的に思う所もなくはないんです。

 

よって皆さんにも慎重に就任して頂きたいと

声を大にして言いたいのですね。

 

雇われ院長に関心が高い先生は、

どういう先生が多いでしょうか?

 

勤務医として働き続けるのはどうなんだ?

でもリスクを負っての開業はしたくない?

 

このようなケースの時に

中間的な働き方として

雇われ院長に関心を示す事が多いように感じます。

 

しかし院長とは言えど

結局は雇われる事に変わりはありませんから

開業医ほどの自由はありません。

 

そして事前に最も慎重に検討しなければならないのは、

オーナーの素性や方針、ビジョンです。

 

オーナーは企業の方?調剤薬局?

医療法人の理事長?個人開業医?

それぞれ特徴があります。

 

またオーナーの方針によって

権限の大小、

業績を求め始める期間、

与えてくれる経営資源や

人的サポート、金銭的サポートは

相当に異なるものです。

 

しかも事前に伝えていた話しと

実態が乖離しているケースも少なくなく、

言われた事を丸ごと信じてしまうのはリスクが大きいです。

 

ホント雇われ院長とひと括りにまとめてしまうのは

ちょっと無理があるんじゃないかと思うくらいなんですね。

 

ただ少なくとも勤務医と比較すれば、

経営的な責任は大きくなるでしょうし、

集患マーケティング、スタッフマネジメント、など

マネージメント的な業務が増える事は間違いありません。

 

いや逆に何も権限は与えないのに

患者が伸びないのを院長の責任にされたりなどの話しも

残念ながらよく伺います。

 

これでは開業する前に

クリニックの経営の経験を付けておきたいとか、

のんびりプレッシャーのない雇われ院長で働きたいとか、

まったく想定外の事になりかねません。

 

私どもの所には実に様々な失敗事例が入ってきています。

 

  • ・5年間は退職できない契約になっていた。

    ・本院の息が掛かった事務長や看護師を送り込まれて

     毎日監視をされている。

    ・売上は1年間は求めないという約束を反故にされた。

    ・院長個人名義の銀行口座を作られて何だか怖い。

    ・就任翌年に年収を下げられた。

    ・患者が増えれば本部の手柄、減れば院長の責任。

    ・譲渡の約束が守られない。 等々。

 

 

他にも様々な事例があります。

 

これでは病院の職場探しとは

全く違うという認識を持っておいた方が良いですよね。

 

しかし求人サイトや求人誌には

ごく普通に病院の求人と並列で掲載されています。

 

また紹介会社のコンサルタントは

病院の求人と同様の情報で提案してきます。

 

ハッキリ言ってこれでは情報不足です。

事前に手に入れるべき情報の半分にも満たず、

あまりにもリスクが大きいです。

 

雇われ院長の場合は、

 

  • ① オーナーはどんなバックボーンの人で、

      どんな考えを持っているのか?

     

    ② なぜそこに新たなクリニックを作ったのか?
      院長を募集する事になったのか?

     

    ③ 雇われ院長に対して何を期待し、

      どこまでの権限を与えて、

      どんな布陣を敷き、どこまでのサポートをしてくれるのか?

 

このような一般的な求人情報では把握できない情報が必要で、

詳細かつ厳格なチェックが必要になるんです。

 

経営が本部が全面的にバックアップしますし、

資金も一切不要です。

人事、経理、総務など事務的な業務は

院長は一切携わらなくて結構です。

診療に専念できる体制ができていますのでご安心下さい。

 

よくこんなウリ文句で先生の興味や

関心を引こうとする担当者がいますが、

これは話し半分どころか、1/3くらいで聞いておかないと

後々話しと違う…なんて事になりかねません…というか、

そういう事例をかなり多く耳にしています。

 

失敗するケースでも最初はこんな感じなんです。

でも実際に院長に就任してから、

いろいろな事が変わってきて

トラブルになったりするものなんです。

 

やはりオーナーと何度も意見交換をして、

第三者が上記の①~③を客観的にチェックすべきです。

 

知人の医師の友人だというから大丈夫だとか、

直接は知らないけど医局の先輩らしいとか、

高級店で美味しい料理をご馳走になったとか、

そんな事でつい乗ってしまうには危険でしょう。

 

もちろん悪い結果ばかりではなく、

中には地域に医療で貢献したいとか、

医師をサポートする事で羽ばたかせたいとか、

まともな案件もあるにはあるんです。

 

事前にどれだけ具体的な情報が手に入るか?

 

ここが最大のポイントです。

慎重に、客観性を持って、

できれば業界事情に詳しい第三者にも入ってもらって、

見極めた方が良いと考えます。

 

そしてもうひとつ、

雇われ院長就任に大事なのが「契約書」です。

 

場合によっては

複数の契約書を締結しなければならない事もあります。

 

事前に内容を確認させてくれ、

締結前には何度も納得するまで丁寧な説明をしてくれ、

質問にもわかりやすく答えてくれる。

 

このようなプロセスが絶対に必要です。

 

契約書に書いてあるから…とか、

契約書に書いてないから…とか、

いずれも後々先生に不利になる事があります。

 

10年経ったらクリニックを譲るという話しだったのに、

結局譲り受ける事ができなかった…という事例もあります。

 

契約書には10年経って

双方が合意すれば譲渡するとあったのですが、

金額は明記されていなかったんです。

 

雇われ院長側が10年経って譲渡を希望したら

何と数億円の譲渡金を請求されたなんてケースを知っています。

 

そんな金額は全く予想していなかった雇われ院長は

泣く泣く今までの頑張りを捨てて他に移ったそうです。

 

一方で契約書の内容以上に、

その先生のやりたい事をサポートしてくれて、

共に患者の為に、地域の為に、手を取り合いながら

邁進できているケースだってあります。

 

雇われ院長という働き方は

良し悪し両方があります。

 

まずは本当に自分に向くのか?を考えて、

本当に自分の望む働き方なのか?

また地域の医療ニーズを分析し、

その上で慎重に、慎重に、

リサーチを何度もしながら

決断すべき働き方だと思います。

 

 

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アドバイザー

ジーネット株式会社 メディカル事業部 事業部長

ジーネット株式会社小野勝広

小野 勝広(おの かつひろ)
東京都練馬区在住 49歳

医師・看護師の人材紹介事業、

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