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医師の転科事例とそのポイント!

2016/11/17

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

転科…。

医師の皆様はどうお考えでしょうか?

 

もちろん最初に選んだ診療科目で

一生ご活躍できるのであれば

それに越した事はないと思います。

 

しかし医療を取り巻く環境は常に変わり、

国民の求める医療の形が変わるとともに

医師の皆様もそれに応じて進化しなければならないケースも

訪れるかもしれません。

 

ただ今の仕事が嫌だとか、限界を感じるとかではなく、

これからの医師としての人生を考えて、

また激変する環境に適応するために

転科を検討する事はひとつの選択肢として

残しておいても良いのではないかと思います。

 

今回は先生方が転科をご検討する際のポイントを

事例を交えて情報提供させて頂きます。

 

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メスを置く時が来たのかもしれない…。

私自身は転科に対して決して否定的ではありません。

少なくともその先生のキャリアプランニングを考える中で

新たな可能性が見い出せるなら

選択肢として存在して良いと思うのです。

 

しかし安易な転科は

今までのキャリアを無にする事に繋がってしまいます。

過去を活かし、現在を冷静に見つめ、

望む未来を明らかにして、その上での転科はありかと思います。

 

もうすぐ50歳になる心臓血管外科医のS先生。

今まで担当した手術件数はどこに出しても恥ずかしくないレベル。

ご自身でも胸を張っておられます。

 

しかし年齢的な問題か、

ハードな勤務に体力が付いて行かず、

老眼が進んだのか…患部の見え方が今までと違ってきました。

 

万が一があってはならないと

若手の先生方の指導にも力が入り、

後輩ドクターも安心して任せる事ができる水準になってきたそうです。

 

そこで今まで心臓血管外科医として

一目散に駆け抜けてきた医師人生を振り返ってみたのですが、

今までの人生に悔いなし。

でも他の道も興味がない訳ではない…。

 

手術室以外での仕事もいいかもな。

メスを置くのはかなり寂しいけど、

体力や視力の問題を考えると致し方ないか…。

家族にも迷惑を掛けてきたし、

ここからの10年、20年、

医師としての終盤戦はスピード感を落として、

医師としてだけでなく、夫として、父親として、

QOLを高めた働き方を探してみよう…。

 

S先生は結果として、

一般内科、外科、循環器科のクリニックを開業しました。

もちろんいきなり開業したのではなく、

病院を退職して、クリニックで総合的な診療を2年間経験し、

その上で開業されたのです。

 

心臓血管外科医だけでなく、

一般外科や脳神経外科、整形外科、形成外科など

外科系の先生はいつかメスを置く日が来るかもしれないという

そのいつかに備えておくのも必要かもしれませんね。

 

子育てとの両立を考えての転科…。

麻酔科医のU先生。

可愛らしい女の子を出産されました。

 

ご主人も医師であるため、

ご夫婦ともに多忙であります。

子育てはU先生が中心にならざるを得ず、

そうなると麻酔科医として

緊急オペや長時間のオペには中々対応できません。

 

お勤めの病院の麻酔科部長とも話し合いましたが、

非常勤でも構わないから勤務を続けて欲しいと言うものの

内心では他の常勤の先生の手前、

あまり望んでいない事が透けて見えたそうです。

 

取り敢えずは週1日は残るものの、

これを機会に転科を考えるようになったのだそうで…。

 

もともとU先生は麻酔科か皮膚科で悩み、

かなり悩んだ末に麻酔科を選んだそうで、

麻酔科医にならなければ皮膚科医になっただろうとおっしゃいます。

 

また女医さんでもあり、美に対する関心もあり、

皮膚科、美容皮膚科を学び、

保険診療と自由診療をバランスよく対応できる

皮膚科医に転身する事をご決断されました。

 

そんなU先生をサポートしてくれる某クリニックの理事長と出会い、

最初は週1~2日、時間帯も無理なく3~4時間、

お子さんの成長とともに日数、時間を増やしていく事で合意。

こちらで皮膚科医としてスタートを切りました。

 

それから数年…。

今はこちらのクリニックで院長を務めておられます。

理事長の教え方が上手かったというのもありますが、

U先生もお子さんの隣でかなり勉強をされたそうです。

今では皮膚科、美容皮膚科の医師として大活躍をされています。

 

急性期からの転科…。

外科医のK先生。

消化器外科を中心に外科的処置なら何でも来い。

経験豊富で丁寧な診療が患者に受けており、

手術予約も、外来予約もかなり多い先生です。

 

順風満帆な医師人生を歩んでこられたのですが、

お勤め先の病院がM&Aされて、

経営陣が変わってしまいました。

 

すると効率重視で、医師に対しても売上を求める始末。

外来は短時間で済ませ、検査を増やし、オペに誘導する。

そんな事を日々求められて、

会議では個々の医師に対してデータを見せ、

改善を促される状態になったのだそうです。

 

経営効率ばかり求められ、医業から離れていく事で

K先生はこのままでいいのか…?

悩みが大きくなっていったそうです。

 

自分はどうして医師を目指したんだっけ?

そんな事を考えたらしいのですが、

もともとK先生は地方の出身で

街に診療所が数件しかないような街…。

いつも自分が両親に連れて行ってもらっていた

診療所の先生の温かみ、安心感。

そういう存在になりたくて医師を志したらしいんです。

 

ところが医学部に入り、外科を選んで、

いつの間にか急性期の最前線で仕事をするようになり、

その頃の思いなんてすっかり忘れていたようです。

 

お勤めの病院がこういう状況になり、

家庭医、プライマリー医、かかりつけ医…。

そういう仕事に付きたい。

患者に寄り添い、安心感を与えたい。

そんな事を考えるようになったんですね。

 

現在K先生は訪問診療に従事しています。

お勤めのクリニックには内科系の先生が多く、

外科的な疾患の時には頼りにされているようです。

 

自分が退院させた患者さんの実情がここにはあり、

今まで知らなかった世界。

でも患者さんとの距離は近く、

日常生活が見える事でより個々の患者に沿った

診療方針が立てられるようになったそうです。

 

これを転科というのかは何とも言えませんが、

急性期の最前線から慢性期、回復期、終末期の医療への転身をする事で

K先生は本物の医業に復帰できた感覚をお持ちになれたようです。

 

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それぞれ異なった3件の事例をご紹介しました。

 

医師としての数年後の世界。

プライベートな事情に対応したり、

肉体的な変化に対応したり…。

 

安易な転科は宜しくありませんが、

ビジョンとプランに沿った転科はあって良いと思います。

 

なぜ転科したいのか?

転科してどんな未来が自分に待ち受けているのか?

それは自分にとってプラスなのか?

転科した自分は社会に対して貢献できるのか?

同僚医師など周囲に迷惑を掛けないか?

 

こういった事を考えて、じっくりと検討して、

その上でビジョンとプランを練り上げた転科であれば

可能性は広がってくるのでしょう。

 

 

将来どうしようかなあ?

自分にはどんな選択肢があるのかな?

これからの医師の仕事はどうなっていくんだろう?

 

そんなお悩みを抱えていらっしゃる先生は、

どうぞお気軽にご相談下さい。

 

 

アドバイザー

ジーネット株式会社 メディカル事業部 事業部長

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小野 勝広(おの かつひろ)
東京都練馬区在住 47歳

 

医師・看護師の人材紹介事業、

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