各分野の専門家が医師の転職や開業などに必要な情報を配信します。

トップ > 医師からの情報発信 > 開業医 山口潔先生の開業ヒストリー インタビュー記事!

開業医 山口潔先生の開業ヒストリー インタビュー記事!

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

いつかは開業…。

そうお考えになっている先生は

少なくないように思われます。

ただ実行に移すかどうかは別問題ですよね…。

 

開業するかしないか…。

このご決断を下す際には様々な情報収集を行い、

その上で後悔なき決断をすべきと考えます。

 

今回は開業医の山口潔先生にご協力を頂き、

開業ヒストリーについてインタビューさせて頂きました。

どうぞご参考になさって下さい。

 

自己紹介

皆さん、こんにちは。

ふくろうクリニック等々力の院長、

山口潔と申します。

 

東京都世田谷区等々力にて、

「認知症外来」、「緩和ケア」、「神経難病外来」を

柱とした週3回の「外来診療」と

自宅や施設などでの「在宅診療」の両方を行う

在宅療養支援診療所を開設して4年目になります。

 

この度は医療ビジネス健全化協議会さんより依頼を受けて、

誠に僭越ながら下記インタビューに応じました。

 

少しでも皆さんのご参考になればと考えております。

 

01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開業を考え始めたきっかけは?

聞き手) 山口先生、この度はよろしくお願いいたします。

     さて、そもそも山口先生が開業を考え始めたきっかけはなんでしょうか?

     実際に開業をご検討し始めたのは開院のいつくらい前からですか?

     また、何かきっかけがあったのでしょうか?

 

山口先生)開院の1年前くらいです。

     もともと大学病院に勤めており、

     そこでの仕事に満足していたので、

     それほど開業したいという気持ちはありませんでした。

 

     ある研究会で一緒になった有料老人ホーム運営会社の方より、

     支援をするので開業してみないかと声を掛けられました。

 

     アルバイトで在宅医療をしていて、

     在宅医療や地域医療にも魅力を感じていたので、

     協力者がいるならやってみようかと開業する事を決めました。

 

 

開業準備は何からスタートしましたか?

聞き手) よし、開業に向けて準備を開始しよう!と先生が考え始めた時に、

     何から準備を始めましたか?

     自分はしなかったけど、
               今振り返れば最初の段階でしておくべき事などは
ありますか?

 

山口先生)まず取り組んだのはクリニックの名前であったり、

     ロゴであったりでしょうか。

 

     意外と名前は大変で、

     いいと思うような名前はすでに使われていたりしますし、

     独りよがりの名前もわかりにくいしということで

     決まるまで時間が掛かった事を覚えています。

 

     クリニックの場所の選定も重要ですよね。

     現在、駅前のビルに入っていて、

     訪問診療中心なのに駅前である必要あるかな?と思ってましたが、

     結果的には駅前は大正解で、

     スタッフの獲得にとても有利であったと思います。

 

開業準備中の成功した事、失敗した事、その他苦労したことは?

聞き手) 山口先生が開業準備を進める中で、上手く行ったこと、失敗したこと、

       最も大変だったことなどを教えて下さい。

 

山口先生)私が成功したと思う事は、 

     多くの支援者に恵まれた事です。

 

     まずは現在も看護師長・訪問看護ステーション統括所長を務めている

     川野史子さんが開業前から精力的に動いてくれ、

     開業後も私以上にクリニックの柱として支えてくれた事です。

 

     もちろん先程の老人ホーム運営会社の方々は、

     社長も含めて会社のプロジェクトの一つとして開業を支援して下さり、

     現在も継続して運営支援を受けています。

 

     さらには所属していた大学医局との関係を継続しながら

     開業できたのも良かったです。

 

     その結果、その関係で多くの医師が非常勤医師として

     当院に勤めてくれ、その中から常勤医師が増えていく結果にも繋がりました。

 

     失敗した事は、

     診療圏調査をしっかり行わなかった事でしょうか。

 

     正直、現在開業している東京都世田谷区は、

     同じスタイルでの開業も多く競合があると思います。

     1度開業すると、

     他のところに移るのは容易ではないですね。

 

 

 今考えて、あの時こうしておけば良かった?という事はありますか?

聞き手) 開業に向けて1年近くの年月を過ごされたかと思います。

     あの段階でこうしておけば…という後悔の念は何かありますか?

 

山口先生)私が唯一後悔しているのは・・・

     大した事ではありませんが、クリニックの設計の問題です。

 

     当初は医師が1人であった為、

     外来患者が待合室に待っている時(外来診療中)は、

     訪問診療はしないので問題はなかったのです。

 

     しかし医師が増えてきたら、私が外来をやっている最中に、

     訪問チームが外来待合室を通って出勤する事になりました。

 

     患者さんが待っている前を行き来するのはどうかと思いますので、

     最初から外来の動線と訪問診療の動線を分けるよう

               工夫しておけば良かったです。

 

     おそらく多くの医師が開業の段階で悩むのは

     医師会への入会だと思います。

     正直、入会金も高額だし、

     医師会の仕事が回ってくるのが煩わしいと思う事は理解できます。

 

     私は開業直後に医師会に入会させてもらって、

     介護認定審査委員など医師会経由の行政からの委託事業も行っています。

 

     結果的には医師会に早く入って良かったと思っています。

     おかげで地域の人との繋がりもよくなり、

     集患にも繋がったと思います。

 

     少なくとも内科・小児科で開業するなら、

     医師会に入った方が良いと思います。

 

02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから開業をお考えの先生にひと言をお願いします!

聞き手) どんな事でも結構です。これから開業しようと検討中の先生方に対して、

     何かアドバイスをして頂けませんか。

 

山口先生)まだ当院もこれからですが、私がお伝えしたいのは・・・

     医師が自分のやりたい医療を実現する為に開業する訳ですから、

     一旦開業すれば診療も経営もすべてを院長が責任を取る事になると思います。

 

     それに院長が1番思いも強い訳だし、

     他のスタッフが自分についてこないとやきもきする事も多いでしょう。

     ですが、すべてを背負うのではなく、

     スタッフを信頼して任せるという思いっきりの良さは大切だと思います。

 

     経営については、確かに戦略は大切ですが、

     やっているうちにどんどん変わっていくものです。

     あまり最初にすべてを決める必要はないと思います。

 

     私は勤務医時代は何となく自分の為に仕事をしていたように思いますが、

     開業してからは、地域医療の為、従業員の為と、

     仕事の目的・対象が明確になったような気がします。

 

 

なるほど…。

やはり実際に苦労して

ご開業した先生の生の声は参考になりますね。

 

きっかけはいろいろでしょうが、

その後に何をするか?何を考えるべきか?など

参考になる点は多いかと思います。

 

 

当IBIKENサイトに対して山口先生も応援してくれるとの事ですので、

またお話しを伺う機会を作りたいと考えております。

山口先生、有難うございました。

 

 

医師 山口 潔 先生(やまぐち きよし)

山口 潔 先生
(やまぐち きよし)

 


ふくろうクリニック等々力
理事長・院長・医学博士

東京大学医学部附属病院老年病科非常勤講師
日本認知症学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医
日本老年医学会老年病専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会
 プライマリ・ケア認定医
日本緩和医療学会指導者研修会修了
(専門分野)
 老年医学、老年精神医学、神経内科学、
 緩和医療学

 

お問い合わせはこちら