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医師は紹介会社をどう使いこなすべきか? その①

2017/06/09

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

医療業界においても人材紹介会社が身近になりましたが、

提供できるサービスは会社や担当者によって

大きなバラつきがあるのが現状です。

 

そもそも紹介会社とは何ができて、何をすべきなのか?

 

利用者はどんなサービスを受けて、

どういうメリットを享受できるのか?

 

転職は必ずしもしなければならないものでもないですし、

紹介会社など利用しなければならないものでもないですが、

これだけ社会に浸透するからには、

何らかのメリットがあるはずです。

 

知っておいて損のない事だと思いますので、

今回は医師は紹介会社をどう使いこなすかについて

考察してみます。

 

紹介会社の本来の役割!?

職業紹介事業全体で考えますと、

論点が多岐に渡り、話しが混乱してしまいますので、

あくまでも医師の転職マーケットについて考えます。

 

まず紹介会社の存在意義の最も足るものは

「労働市場における需給調整機能」です。

 

簡単に言うと

求人側と求職者側を適切に結び付けるという事ですね。

 

求人者が人材不足に陥って、

事業の運営に支障を来たさないように…

またその先にある地域住民への医療提供体制に影響が出ないように

募集要項にマッチした求人者である医師を紹介するという事。

 

また求職者がいわゆるブラック的な働き方を求められ、

雇用条件、心身の健康、モチベーションを悪化する事のないように

安心して働ける求人医療機関と結びつけるという事。

 

この2点の実現が需給調整機能を果たす事となります。

 

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医師の転職マーケットは!?

それでは医療業界において、

医師の需給調整機能を果たす場合には

どうすれば良いでしょうか?

 

現在の日本では多くの業界が、

【 求職者数 > 求人数 】という構図となっています。

 

つまり仕事に就きたい人は多くとも、

なかなか求める仕事がない、

あっても採用の競争が高くなかなか内定が出ないという事ですね。

 

逆に求人側から見ると、

応募は多いが望んでいる人材がいない、

採用するまでには至らないという事です。

 

これを買い手市場と言います。

 

一方で医師の転職マーケットでは、

【 求人数 > 求職者数 】という構図です。

 

つまり医師を採用したい求人医療機関は多くとも、

採用枠が全然埋まっていない、

医療現場は人手不足に陥っているという事ですね。

 

逆に求職者側から見ると、

求人はたくさんあるけど自分の望むものとは違う、

応募するまでには至らないという事です。

 

これを売り手市場と言います。

 

ではそれぞれのマーケットで人材紹介会社は

どのような動きを起こすか?ですが…

 

人材紹介会社はどう動く!?

終身雇用を前提として、

我が国では新卒で入社した企業に

一生涯お世話になる傾向がありました。

 

しかし産業構造が変化した事により、

雇用は流動化して、

転職が当たり前という時代に突入しましたよね。

 

一方で医師の世界でも、

大学医局にいれば一生安泰という時代が

臨床研修制度の変革により崩壊し、

自らの医師人生は自らが決定せねばならない時代に突入しました。

 

転職マーケットは売り手となっています。

高望みさえしなければ引く手あまたですよね。

 

だったら人材紹介会社なんて必要ないじゃないか!?

 

はい、その通りです。

大学医局のパワーが低下したとはいえ、

そこで培われた人脈まで失う訳ではありません。

 

先輩、同僚、後輩の先生方から、

「うちに来ないか?」とか、

「あそこの病院が〇〇科の医師を探していて待遇もいいらしいぞ」

このような話しは頻繁に入ってくるでしょうし、

MRや、医薬品・医療機器などの出入りのディーラーからも

単なる医療機関の求人の話しなら

いくらでも入ってくると思うのです。

 

おそらく買い手市場であれば

こういうケースって決して多くはないと思うんです。

ですが医師の場合は圧倒的な売り手市場です。

 

求人数は多いんです。

良し悪しを別とすればいくらでもあるんです。

 

現状、医師の人材紹介会社が行っているのは、

この求人をひとまとめにしているという事です。

 

だから〇万件もの求人があります!とか、

非公開求人が多数あります!という宣伝文句を謳っています。

 

ですがこれは大きな誤りです。

この戦略には安易に乗らないで下さい。

 

買い手市場は求職者数よりも求人数が少ないので、

求人自体に価値があります。

 

だから紹介会社が求人を企業から集めてくる事が

大きな価値となり、サービスの充実となります。

 

しかし売り手市場は求人数よりも求職者が少ないので、

価値があるのは求職者、つまり医師なのです。

 

だから紹介会社が求人を医療機関から集めてくる事には

価値が少なく(ないとまでは言いません)、

サービスの充実とは言えないのです。

 

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医療系紹介会社はなぜ求人を売りにするのか?

医師の仕事は素人にはなかなか理解できませんね。

医学部6年を経て国試に合格し、

初期研修から後期研修を経て、

年数を重ねる毎に医師として一人前になっていく。

一説には一人前の医師になるには10年は必要だとも言われます。

 

このプロセスを医学を学んでいない

人材紹介会社の人間が理解できるでしょうか?

できる訳がありません。

 

求職者にとって人材紹介会社を利用するメリットは、

① 自分の価値を客観的に教えてくれ、

② 転職マーケットにおいてどんな可能性があるのかアドバイスをくれ、

③ 中長期的な視点でライフプランを元にしたキャリアパスを共に考えてくれ、

④ 望むキャリアとマーケットを多角的にチェックしてくれ、

⑤ 具体的な求人を案内してくれる。

 

このようなものがあります。

実はこの先にも⑥以降で様々なノウハウがあるのですが、

少なくとも現状の医療系紹介会社が行っているのは、

①~⑤の中の⑤だけなのですね。

 

簡単に申し上げますと、

①~④ができる人材が日本社会において

圧倒的に不足しているのです。

 

もっと言ってしまうと、

求人案内以外はほとんどできない担当者が大半であり、

現行の紹介会社の事業はそれを前提として設計しており、

求人案内以外の質は非常に低いと言わざるを得ません。

 

つまり買い手市場で行うべき求人主導の紹介業を

売り手市場である医師の転職マーケットで行い、

その結果として紹介会社が行うべき需給調整機能は

果たせていると胸を張って言えない

非常に心許ない状況な訳です。

 

だからこそミスマッチが起きていて、

医師からは

「紹介会社からとんでもない案件を紹介された」とか、

「ただメールで求人を送り付けてくるだけ」とか、

「アフターフォローが全くない」という感想を得て、

医療機関からは

「求人をくれという連絡は多いけど紹介はほとんどない」とか、

「問合せの電話は多いけど実際に面接、採用に至った事はない」とか、

「条件を釣り上げようとばかりしている」という

評価を得る事になってしまっているのです。

 

本来、求職者と求人医療機関との間に、

紹介会社(及び担当者のコンサルタント)が介在するという事は、

医師からは

「希望に合った求人が見つかった」とか、

「意外性のある求人が見つかった」とか、

「安心して転職活動をサポートしてもらえた」という感想を得て、

医療機関からは

「質の高い人材が採用できた」とか、

「当院の長所、短所を求職者に理解させてくれた」とか、

「採用する為に求職者へのフォローを適切に行ってくれた」という

評価を得なければならないはずです。

 

このような乖離ができてしまっているのは、

紹介会社が前述の①~④をないがしろにしている事、

収益至上主義で社員教育を怠り

宣伝広告の力で求人医療機関、求職者を集めている事に

要因があります。

 

ここまでで医療系の紹介会社の現状はご理解頂けたかと思います。

少し長くなってしまいましたので、

次回、この現状を踏まえて

実際に紹介会社をどう使いこなすべきかを

お知らせします。

 

 

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アドバイザー

ジーネット株式会社 メディカル事業部 事業部長

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小野 勝広(おの かつひろ)
東京都練馬区在住 48歳

 

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